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▼今週の注目記事  納税3606号1面

鳩山一族だけじゃない!?
貸付金という時限爆弾

2016年に死去した鳩山邦夫元総務相の相続に絡み、遺族が約7億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。政治団体への貸付金を相続財産に含めていなかったことなどが理由だという。中小企業でも、経営者個人が会社に貸したお金が相続発生時に残っていると、全額が相続財産に計上され、残された家族に税負担が重くのしかかることになる。積もり積もれば会社を滅ぼすことにもなりかねない社長借入金≠フ恐ろしさに迫る。

政界きっての“華麗なる一族”

故・鳩山邦夫氏の相続に関し、東京国税局が指摘したのは約7億円の申告漏れだ。そのうち約4億5千万円が邦夫氏から自身の政治団体への貸付金で、残りは不動産の評価額の誤りだった。いずれも意図的な税逃れではないと判断され、重加算税は課されなかったが、過少申告加算税を含む追徴課税は2億数千万円に上った。遺族はすでに修正申告と納付を済ませたという。

2016年に67歳で死去した邦夫氏といえば、政界でも群を抜いた資産家として知られた存在だった。生前には、国会議員資産公開法に基づいて公表される資産ランキングで毎回のようにトップを飾り、その死去によって衆院議員全体の平均資産額が16%落ち込んだというから相当なものだ。

そして最新の18年版の同ランキングでは、邦夫氏の遺産を引き継いだ息子の鳩山二郎衆院議員(自民党)がトップとなっている。資産額は2位の元榮太一郎議員(約5億円)を大きく引き離す17.5億円で、その大半は邦夫氏から相続した株式の売却益だ。また邦夫氏の兄・由紀夫氏も、首相時代には月1500万円にも上るというおこづかい≠母・安子氏から受け取っていたことが話題になったことがあるなど、その資産規模がうかがえる。

鳩山一族の富の源泉は、世界最大手のタイヤメーカー・ブリヂストンによるものだ。安子氏は同社の創業者・石橋正二郎氏の長女で、父親から引き継いだ莫大な財産を子である由紀夫氏や邦夫氏へ分け与えた。邦夫氏は同社株や不動産などを多数所有していたため、16年の死亡時に妻エミリー氏や息子の二郎氏など4人の相続人が引き継いだ財産は100億円を超えるといわれる・・・

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