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▼今週の注目記事  納税3758号1面より

離婚の前に要検討
卒婚でスマートに資産防衛

 お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さんとその妻で女優の小川菜摘さんが、別居しつつも婚姻関係を続けている卒婚¥態にあると報じられた。卒婚は近年、夫婦がストレスなく婚姻関係を続ける手法として富裕層を中心に注目されている。離婚となれば手続きの煩雑さに加え金銭的なダメージも大きく、財産分与により資産は半減し、内容次第では上乗せして税金までとられてしまうリスクもある。さらに、夫婦間の優遇税制が活用できず日常的なコストも膨らむ。熟年離婚が増加している今、老後のライフプランの1つとして、スマートに資産防衛できる卒婚も選択肢になるかもしれない。

富裕層が注目するハッピー別居ライフ

 芸能界きってのおしどり夫婦と思われていた浜田夫妻の別居が報じられた。浜田さんが東京・世田谷にある夫妻の自宅で暮らしている一方、小川さんは都内の高級マンションを借りて住んでいるという。報道後も両者は公式のコメントを発表しておらずインターネット上では離婚を危惧する声も上がっている状況だが、週刊誌は「小川さんは舞台に集中するために部屋を借りた。普段は別々に暮らしているが、記念日やお祝い事の度に夫婦で集まっている」との芸能関係者のコメントを紹介した上で、「離婚を見据えた別居ではなく、最近はやりの卒婚≠セろう」と報じている。

 卒婚とは、戸籍上の婚姻関係は残したまま別居することにより、夫婦それぞれが干渉し合わずあたかも独身のように過ごす生活スタイルを指す。愛情のないまま婚姻関係を続ける「仮面夫婦」や夫婦仲が険悪なまま同居する「家庭内別居」、そして夫婦生活が破たんし法律上の婚姻関係を終了させる「離婚」などとは異なる概念で、あくまでお互いに干渉し合わないことで円満な夫婦関係の継続を目指すのが卒婚だ。明治安田生活福祉研究所の調査によると男性の約5割、女性の約7割が将来的な卒婚に肯定的となっており、調査では「年齢層が高いほど夫婦の距離感をもちたいと思う傾向にある」として、「卒婚を選択する夫婦は今後も増えていきそうだ」と報告している。

 卒婚により婚姻関係をキープできれば、精神面のみならず金銭面でもメリットが大きい。夫婦関係が破たんして離婚となれば、財産分与や税金により資産が大きく目減りすることになるためだ。

 まず、財産分与により資産は大幅に減少する。財産分与とは預貯金や持ち家など婚姻中に築いた財産の清算を目的に実施するもので、離婚時には必ず行わなければならない。夫婦間の所得の差が極端に大きい、育児や介護などの貢献度が一方に偏っているなどの事情は一定程度考慮されはするものの、原則として分与する割合は2分の1ずつだ。相手方に不貞行為やハラスメントなどを主張されれば慰謝料も上乗せして支払う必要も生じる・・・

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